台風10号“津波のような高潮恐れ”気象庁
近年稀にみる勢力で奄美や九州に接近する見込みの台風10号について、気象庁は、「津波のような高潮が起きる恐れもある」として、雨風が強まる前に避難するよう強く呼びかけました。
気象庁によりますと、台風10号は、週明けにかけて特別警報級の勢力で北上し、甚大な被害をもたらすと予想されています。
気象庁は先ほど、今回の台風10号は、暴風や高潮、高波、大雨のすべてで、これまでに経験がないような災害が起き、「津波のような高潮が起きる恐れもある」と強い危機感を示しました。
高潮は、高波とあわさり、川や用水路をさかのぼって、津波のように押し寄せる恐れもあり、気象庁は、高潮や高波によって甚大な被害が起きることも念頭に、雨風が強まる前に避難を完了するよう強く呼びかけています。
台風の予想進路です。
非常に強い台風10号は、5日午前11時すぎ現在、沖縄の南大東島を暴風域に巻き込みながら北上しています。
6日は猛烈な強さで、沖縄、奄美地方に近づき、7日にかけては、九州に接近し、上陸するおそれがあります。
台風の接近する地域では、5日夜以降、記録的な大雨が予想され、暴風や高波、高潮、大雨に、最大級の警戒が必要です。