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進化遂げる自動運転 斎藤佑樹キャスター“未来の車”を取材 ほぼ自動運転の路線バスも

2024年6月11日 21:39
進化遂げる自動運転 斎藤佑樹キャスター“未来の車”を取材 ほぼ自動運転の路線バスも

自動運転の車は、いまもどんどん進化を遂げています。どこまで技術が進んでいるのか。「news every.」の斎藤佑樹キャスターが“未来の車”を取材しました。

   ◇

5月、斎藤佑樹キャスターが訪ねたのは、神奈川県横浜市の日産自動車です。“未来の車”と対面しました。

斎藤佑樹キャスター
「かっこいい。カメラがいっぱいついてる。鏡(センサー)もある」

特徴は、屋根などに取り付けられた30個ものカメラやセンサーです。運転手に代わり“目”となるパーツです。

斎藤キャスター
「自動運転の現在位置は?」

日産自動車 土井三浩 常務執行役員
「いままさにレベル4を目指しているところ。レベル4になったら、運転席に人はいない」

運転支援システムが一切ないレベル0から、運転手がいなくても走行できる完全自動運転のレベル5まで、自動運転のカテゴリーには6段階あります。

日本のメーカーでは、一定の条件下で高速道路上を自動で走るレベル3まで到達していますが、今回試乗する車は、レベル4の実現に向け、開発されているものです。

その実力は?

斎藤キャスター
「それでは行ってきます」

いざ出発!

斎藤キャスター
「もう自動なんだ、これ!」

ハンドルが勝手に動いて、そのまま一般道へ。あらかじめ指定したルートを走るのですが…

斎藤キャスター
「右折する時もちゃんと右折レーンにしっかり入って、ちゃんと止まれるんですね。これ、いまブレーキ踏んでない状態ですか?」

「もちろん」

斎藤キャスター
「右折ちゃんとできてる。それもハンドルを離してる」

ハンドル、アクセル、ブレーキ、すべての操作に人は介入していません。

斎藤キャスター
「ブレーキがやわらかいですねえ」

「多分、人よりも上手に加減速すると思います」

斎藤キャスター
「これ、みなとみらいですね」

交通量の多い市街地の道路を走行。進行方向に止まっている車があるシチュエーションでは…

斎藤キャスター
「こういうのは…ウインカー出して、よけていくんだ!」

車を回避しました。搭載しているカメラ等で200メートル先まで状況を把握できるといいます。さらに、横も後ろも“死角なし”。左折の場面では…

斎藤キャスター
「犬の散歩をしている人もいたり、自転車が来たりしましたけど、ちゃんとゆるめて、通ろうとしてますね」

後方からやってきた歩行者が、横断歩道を渡るのを待ってから、安全を確認したうえで曲がります。

斎藤キャスター
「カーブの曲がり方も本当にスムーズで、乗り心地がいいですね」

この自動運転の車を使い、来年度中には横浜で一般のお客さんを対象としたタクシーのようなサービス実証実験を開始していきたいということです。

   ◇

なぜ自動運転の開発に力を入れるのでしょうか?

日産自動車 土井三浩 常務執行役員
「この先の日本の交通課題を解かなきゃいけないというのが モチベーション。町の中で人が動いているという状態が、町が元気ですよね。元気な町を作ろうと思うと、移動手段がやっぱり必要だなと」

斎藤キャスター
「まちづくりに関与して町を元気にしていきたい?」

日産自動車 土井三浩 常務執行役員
「おっしゃる通り」

   ◇

社会問題の解決にもつながるという自動運転技術について、街の人に聞きました。

50代
「すごく便利だとは思うんですけど、ただ狭い道とか、歩行者が急に出てきて、本当に止まってくれるのかとか。まだAIの機能に頼るのは不安」

まだ不安に感じる人がいる一方で、期待が高かったのが高齢者の移動手段についてです。

富山県出身
「実家が田舎で過疎が進んでいるから、(親が)免許を更新する話を聞くと、早く手放してほしいなという気持ち。早く自動運転が普及してもらえると助かるなと思います」

   ◇

その「自動運転技術」が“地域の足”となっている場所もあります。

ほぼ自動運転の“路線バス”が、人口の約3割が65歳以上という茨城県境町で、2020年に全国で初めて導入されました。(予約不要・無料)

一部の操作は、オペレーターと呼ばれる人がゲーム機のようなコントローラーで行います。運転席はありません。

バス利用者(60代)
「このバスがないと生活できない。(自動運転は)最初は驚きました。このコントローラーだけでね」

“ケガをして以来、自転車に乗れなくなった”という女性は…

バス利用者(80代)
「本当に楽ですね。病院とか買い物ですね」

――生活の一部ですね?

バス利用者(80代)
「そうですね」

多くの人の生活に“欠かせないもの”となっています。導入後、約3年半で人口より多い、のべ3万人が利用したということです。

森圭介キャスター
「斎藤さん、自動運転取材してどうでしたか?」

斎藤キャスター
「僕も乗る前はすごく不安だったんですけど、乗ってみたら本当に乗り心地が良くて、安心して乗れました。やっぱり自動運転の技術の先には、街づくりまで見通しているという話がすごく印象的だったので、誰でも安心して移動できる社会が来るのが楽しみですね」

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