婚姻届も“脱ハンコ”にカップルの反応は…
婚姻届や離婚届のハンコについて、国は、廃止の方向で検討していることを明らかにしました。脱ハンコの流れの1つですが、結婚を考えているカップルからは様々な意見が。
一方、国は緊急避妊薬を医師の診察なく薬局で買えるよう検討を開始。これに産婦人科医は。
◆婚姻届や離婚届のハンコ“廃止”に結婚前のカップルは?
金曜の夜、お台場にはデートを楽しむ多くのカップルが。
──ご結婚されるお気持ちは?
大学生(21)「それは…のちのち」
大学生(22)「まぁ…のちのち」
政府が明らかにしたのは──
上川法相「婚姻届や離婚届の押印につきましては、現在は廃止する方向で検討してるところです」
婚姻届や離婚届に必要なハンコ。これを廃止する方向で検討が始まったといいます。
結婚前のカップルは、どう思うのでしょうか。
──どれくらいお付き合いしている?
大学生(20)「1年半くらいです」
大学生(20)「(ハンコを)押したくない。面倒くさいです、正直」
会社員(21)「どっちかって言うと押したいですかね」
大学生(20)「え?そうなの?」
会社員(21)「押すことによって、自分が書いたことで(結婚の意思が)あるとしっかり証明できるのはいい。しっかり印鑑を押して提出するのを考えたら、ちょっとワクワクしますね」
会社員(24)「やっぱり人生の節目だから、ハンコがターニングポイントになる。実感がハンコの方がわきやすい」
一方、離婚届についてはこんな意見が。
大学生(20代)「ネガティブな感情がわいて離婚するわけだから、(ハンコを押す)イベントは必要ない。さっさと別れたい」
検討が始まった、婚姻届の“脱ハンコ”。法務省の関係者によりますと、戸籍法の改正案を早ければ来年の通常国会に提出する方向で検討しているということです。
◆緊急避妊薬を薬局で…産婦人科医からはメリットと懸念と
一方、閣僚の会見で話題に上がったのは。
田村厚労相「緊急避妊薬というものが必要性がある、ニーズがあると」
橋本男女共同参画相「処方箋なしの緊急避妊薬の購入について、しっかりとすすめていかないといけないのではないか」
予期せぬ妊娠を防ぐ、『緊急避妊薬』。性行為のあと72時間以内に飲むことで妊娠を防ぐ薬です。購入するには、医師の診察を受け処方箋をもらわないといけませんが、政府は、医師の診察なく薬局で買えるよう検討を始めています。性暴力や望まない妊娠への対応として、これまで必要だという声があがっていました。
産婦人科医はどう考えるのか、愛育レディースクリニックの野島美知夫院長に聞くと──
野島院長「緊急避妊薬というのは(服用が)72時間以内といわれていますが、なるべく早く服用した方がいいとされていますので、 簡単に手に入れられるというのはメリットかなと」
一方で、懸念するのは──
野島院長「本当にご本人が飲むのかとか転売の問題も出てきますけど、緊急避妊薬があるから避妊具をつけずに性行為をしたり、そういう機会が増えてしまえば性感染症の危険性が増えてくる」
また医師は、緊急避妊薬の効果は100%でないため、仮に薬局で買えるようになっても必ず産婦人科を受診するよう、政府から呼びかけてほしいとしています。
(9日放送『news zero』より)