３日午前１１時ごろ、大通りの通行をとめて中央分離帯の方へと集まる大勢の警察官。木の上の方を見ると、１匹のサルが軽やかに渡っていく姿が見えました。

体長はおよそ６０センチ。野生のニホンザルとみられています。このサルは午前９時前、最初に福岡市内の高速道路で目撃されました。その後、福岡市中心部の天神に移動したとみられています。大きな網を持った警察官が捕獲を試みます。

警察官「そこの上だよ。そこの上」

ところが…ビルの工事用の設備に飛び移り、工事現場をゆっくりと歩くサル。高い所でくつろぐような様子も…。

「なんでこんな（街の）ど真ん中に？エサがあると思ったんですかね」

信号機の上にいるサルを撮影した男性は「なんで天神にサルがいるのかと、結構びっくりして」と話しました。

天神のど真ん中での「大捕物」。

最初の目撃からおよそ４時間後、サルが逃げ込んだ先は福岡市役所の駐車場。網を構えて追い込んだ次の瞬間――

一瞬、網に入ったものの、素早い動きで逃げ出したサル。天井近くに立てこもったり、パイプやダクトの上を伝ったりして逃げ続けます。

警察などによる大捕物は、およそ７時間にわたり続けられましたが、中断されました。けが人などの被害は確認されていないということです。