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堀田茜 マルチに活躍「唯一無二の存在に」

2020年12月15日 16:50
堀田茜 マルチに活躍「唯一無二の存在に」

世界が新型コロナウイルスに揺れた2020年。モデル・女優の堀田茜は、「コロナがなかったとしても自分にとって大きな変化の年だった」と言う。仕事の環境が変わり、6年半、専属モデルを務めたファッション誌を卒業した。モデル、バラエティ、ドラマとマルチに活躍する堀田に2020年を振り返ってもらい、「これから」を聞いた。

■「諦めないで続ける根性がついた」

「自分の中でターニングポイントになった年でした。今まで、めまぐるしく目の前のことをこなすのに精一杯だったんですよ。時間にも余裕が出来たときに、今までは自分の時間が取れているようで取れていなかったんだなって気づいて」

仕事の環境が変わった。専属モデルを務めてきたファッション誌『CanCam』を卒業することになった。

「芸能生活の一番最初からあるものだったので。大きいことでした。最後の撮影では、自然と涙が流れてきちゃって」

『CanCam』の専属モデルとなっておよそ6年半。年月を経て雑誌としても変遷があった。

「自分も年齢を重ねて、いろいろ葛藤もありました。でも卒業して思うことは、毎月必ず撮影があって、スタッフさんたちにずっと変わらず育ててもらったということ。そういう環境で芸能生活を始められたのは、本当にラッキーでした」

複数いる専属モデルの中で自分の個性をどう出していくか、1ページでも多くページをもらうか。常に考えてきたという。「諦めないで続けるということ。根性がついたなって思います」と振り返る。

華やかなファッション雑誌の世界。「時代が変わった」と感じるという。どういうことなのか。

「いまは“自己プロデュース”の時代。インスタでこういう投稿があるからこういう企画をやってみたいとか。フォロワーが多い子がよりページをもらえるとか。完全にSNSと結びつき始めたので。SNSは自分が発信するもの。思ってることや載せる写真を自分で決めないといけない。そういう自己プロデュースが大事になってきたんだなと強く感じます。もともと(SNSでの発信は)得意なほうではないですけど、もっともっと頑張りたいなと思っているところです」

■「街歩き」で人とのふれあい楽しむ

街ブラ番組「発見!オチアイ旅」(12月19日13時30分~放送:日本テレビ(関東ローカル))への出演が決まり、「街を歩くこと」が好きだと改めて気付いたという。

「『街歩き』結構してるなと思います。例えば、北千住の赤ちょうちんの飲み屋がたくさんあるから行こうってことで友人と2、3軒ハシゴしたこともあります。吉祥寺とか高円寺とか、これまでなじみの薄かった場所にも、街自体の雰囲気を味わう面白さに気付いたんです」

一人旅もする。旅先ではあえて中心部から離れたところまで歩いて行き、自分だけの「穴場」を探すこともある。

「お腹が空いたときに、スマホで調べずに目についたところに入ることもあります。京都に行った時、ふらっとランチ時に入った店のナポリタンが人生で食べたパスタの中で一番っていうくらい美味しかったんです。そういう出会いがあるのはいいなと思います」

東京・吉祥寺では気取らない「町鮨」との出会いがあった。

「ガリが好きなのでつまんでいたら、頑固な感じの大将が『ガリ食べにきたんじゃねえんだからさあ』と言いつつ、すごい美味しいお寿司を出してくれました。女将もすごく愛嬌のある人で気さくに話しかけてくれて「ごめんね。あんな感じで。でも今日はラッキーよ。たまたま空いてて」なんてやり取りがあって。そういう人とのふれあいも面白いですよね。この街に来たらこの店って言える場所が見つかるのは楽しいです」

■「オールジャンルで唯一無二の存在に」

モデルに始まり、バラエティ、ドラマなど多方面での活躍が目立つ。マルチに活動することを意識しているのだろうか。

「いろんな人に『どれが一番やりたいんですか?』って聞かれることがすごく多い。でも、ひとつに絞らなければいけないということでもないと思っています。全部のジャンルが好きだし、これ一本で行くんですよね、ということではなく、多ジャンルで活躍できるようになりたいなと思っています。その中でも一番壁を感じるのがお芝居で、力を入れていきたいと思いつつ、オールジャンルで唯一無二の存在になりたいなと思います」

コロナの状況下で、時間に余裕ができ、「心底お仕事が好きだという気持ちに改めて気付いた」と語る。「初心に戻って自分がやりたいことを突き詰められたらと思います」と力強く話した。