池江璃花子 “変わり羽子板”のモデルに
2020年活躍した人、話題になった人をモチーフにした“変わり羽子板”が人形メーカーの「久月」の本社(東京・台東区)で披露されました。
毎年恒例の“変わり羽子板”ですが、今年は7点が発表され、スポーツ界からは白血病からの完全復活を目指す池江璃花子選手(20)が選ばれました。
『キセキの復活』と題され、笑顔の姿が描かれた池江選手の変わり羽子板に久月の担当者は、「池江璃花子さんはレースの復活をなさって、我々も新型コロナウイルスを飛ばして復活を果たし来年は明るい年になるように祈願してつくりました」と話しました。
池江選手は今年8月、594日ぶりのレース復帰となる東京都特別水泳大会(東京辰巳国際水泳場)に出場。女子50メートル自由形を26秒32で泳ぎ、5組1着(全体5位)となり、目標としていた10月の日本学生選手権の参加標準記録(26秒86)を突破しました。レース後、プールサイドで感極まり涙を浮かべた姿は多くの人の心を動かしました。
久月によると、羽子板は室町時代ごろから魔よけとして飾られるようになったといいます。羽子板遊びでつく黒く堅い玉は「無患子(むくろじ)」といい、無病息災のお守りの意味があります。2020年、明るい話題を提供した方の運気をお借りして災いをはねのけ、来年が良い年になるように。特に今年はコロナ禍の終息を祈願して制作したということです。
池江選手の他には、最年少で王位と棋聖を獲得した将棋の藤井聡太二冠(18)や、交際相手のテレワーク姿が結婚の決め手の1つになったという女優の石原さとみさん(33)らもデザインされています。