アメリカのトランプ大統領は、新型コロナウイルス感染後、初めてとなる支持者の集会を激戦州の南部・フロリダ州で開きました。

感染から２週間足らずでの選挙戦復帰でしたが、大統領は病み上がりとは思えない力強い回復ぶりを見せました。

トランプ大統領「フロリダで勝利し、あと４年、ホワイトハウスにいたい。アメリカをさらに偉大にする」

トランプ大統領は約１時間の演説で、声の張り、勢い、どれをとってもコロナ感染前と変わらないか、それ以上の力強さを見せ、完全復活を印象づけました。

トランプ大統領「私はとても元気だ。壇上から降りて皆にキスしたい」

演説会場は、５０００人を超える支持者でかなり密な状態になり、マスクの着用も推奨されましたが、実際着けている人は、かなり少ないように見受けられました。

この日、主治医によって、「陰性」と結論づけられたトランプ大統領ですが、このあとは劣勢から巻き返そうと、ほぼ毎日、激戦州を訪れる方針です。１６日には再びフロリダ州、そしてジョージア州と１日に２つの激戦州を回ることも発表されました。

一方で、このタイミングでの集会の再開は、「自身の感染から何も学ばず、逆に国民を危険にさらしている」と強い批判を浴びています。

力強く復活した姿を見せ続けることで、逆転を狙う大統領ですが、果たして有権者にはどう映るのか、残された時間は、刻一刻となくなってきています。