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トランプ氏、激戦州で支持者集会 感染後初

2020年10月13日 10:54

アメリカのトランプ大統領は日本時間13日午前8時すぎ、新型コロナウイルス感染後、初めてとなる支持者の集会を激戦州の南部フロリダ州で開きました。(矢岡亮一郎・ワシントン支局長)


新型コロナ感染から2週間足らずでの選挙戦復帰でしたが、トランプ大統領は病み上がりとは思えない力強い回復ぶりを見せました。

「22日後、フロリダで勝利し、あと4年ホワイトハウスにいたい。アメリカをさらに偉大にする」――トランプ大統領は約1時間の演説で、声の張り、勢い、どれをとってもコロナ感染前と変わらないか、それ以上の力強さを見せ、完全復活を印象づけました。

トランプ大統領「私はとても元気だ。壇上から降りて皆にキスしたい。男性、美しい女性、皆にキスをしたい。熱いキスをしたい」

演説会場は5千人を超える支持者で、かなり密な状態になりました。また、マスクの着用も推奨されましたが、実際着けている人は、かなり少ないように見受けられました。

この日、主治医によって、「陰性」と結論づけられたトランプ大統領ですが、最新の全米の支持率の平均では、バイデン氏に10ポイント以上のリードを許しています。

選挙戦もあと3週間あまりとなる中、劣勢のトランプ大統領は翌日以降も毎日、激戦州を回る方針で、地元メディアは「焦りの裏返し」と論評しています。

また、このタイミングでの集会の再開は、「自身の感染から何も学ばず、逆に国民を危険にさらしている」と強い批判を浴びています。

力強く復活した姿を見せ続けることで、逆転のチャンスをうかがうトランプ大統領ですが、果たして有権者にはどう映るのか、残された時間は刻一刻となくなってきています。