米大統領選まで2か月 両氏「激戦州」へ
アメリカ大統領選挙まで、あと2か月となりました。トランプ大統領とバイデン前副大統領はこの日、そろって勝敗のカギを握る「激戦州」に入りました。
選挙戦は、残り2か月となって、トランプ大統領が激しく追い上げる展開となっています。トランプ大統領はさきほど、バイデン氏の生まれ故郷でもある激戦州、東部のペンシルベニア州に入りました。
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また、大統領はこの日、ツイッターで、郵便投票と、投票所での投票の計2回の投票を試みるよう、有権者に呼びかけました。事実上不可能な呼びかけはツイッター社から警告を受けました。
大統領は、自身に不利に働くとみて反対する郵便投票では、「不正が起こりえる」と訴える狙いもあったものとみられ、なりふり構わぬ選挙戦を展開しています。
一方のバイデン氏は、黒人男性が警察官から銃撃を受け、抗議デモが一部、暴徒化した中西部ウィスコンシン州を訪れました。こちらも激戦州です。
到着後、すぐに銃撃を受けた黒人男性の家族と面会、入院中の男性本人とも電話で話をするなど、支持基盤である黒人に寄り添う姿勢も強調しています。
民主党・バイデン氏「私が大統領になったら、警察や人権活動家らを含め、皆を話し合いのテーブルにつかせる」
2人の全米での最新の支持率ですが、バイデン氏がおよそ7ポイントのリードを保っています。
ただ、激戦州だけでみれば、その差は明らかに縮まっていて、トランプ大統領が日本時間4日入ったペンシルベニア州では、7月中旬に13ポイントあった差が、最新ではわずか4ポイントと猛烈な追い上げを見せています。
選挙戦は、予断を許さない状況が続きます。