“現金は報酬”案里被告に懲役1.6年求刑
参議院議員の河井案里被告の第28回公判が15日に行われ、検察側は論告で「供与された現金の趣旨は投票および選挙運動の報酬の趣旨であったことは明らか」と指摘し、河井案里被告に懲役1年6か月を求刑しました。
河井案里被告の15日の公判では、検察側の論告求刑が行われました。検察側は「供与された現金の趣旨がいずれも選挙における投票および選挙運動の報酬の趣旨であったことは明らかである」「選挙犯罪のうちでも最も悪質な類型の犯罪である」と述べました。
また、「選挙運動全般を取り仕切っていた夫の克行被告が犯行を差配していたものの、被告人自らも現金供与を行っており、果たした役割は重大である」「2人の立場からすれば前代未聞の極めて悪質な犯行というほかない」として、河井案里被告に懲役1年6か月を求刑しました。
来週23日に弁護側の弁論が行われ、結審する予定です。
【公判を追う】河井夫妻・選挙違反事件 案里被告第28回公判(12月15日)