アビガン承認は…きょう厚労省部会が審議
新型コロナウイルスの治療薬として期待される「アビガン」を承認するかどうか、21日、厚生労働省の部会が審議します。しかし、現時点では有効性の評価は難しいとの指摘があり、審議は難航も予想されます。
抗インフルエンザウイルス薬『アビガン』について、富士フイルム富山化学は、新型コロナウイルス感染症の患者の回復を早める効果があるとして、今年10月、新型コロナ治療薬としての承認を厚労省に申請しました。
しかし、関係者によりますと、実際に薬の審査を担当する機関が、アビガンの治験結果について医師の主観が影響していて、有効性を評価するのは難しいとする審査報告書をまとめたということです。
厚労省の部会では、21日、専門家らがこの報告書などをもとに、承認するかどうか審議しますが、難航も予想されます。
21日は判断を見送り、継続審議として、今後メーカー側から追加でデータの提供を受ける可能性もあります。