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東北新幹線脱線「点検に相当の時間かかる」

2022年3月17日 17:08
東北新幹線脱線「点検に相当の時間かかる」

16日夜、福島県沖を震源とした地震があり、福島県と宮城県で震度6強を観測しました。東北新幹線が脱線した宮城県白石市の現場近くから中継です。

白石蔵王駅から2キロ南の東京よりの場所に来ています。車両にずれや傾きがあるのがわかります。また高架橋の壁ははがれています。

JRによりますと、16日夜の地震で下りの東北新幹線「やまびこ223号」が17両のうち16両が脱線しました。乗客・乗員あわせて78人が乗っていましたが、全員が車両の外に出てケガ人はいないということです。

東北新幹線は17日終日、運転を見合わせていて、JRによりますと「点検に相当の時間がかかる」としています。

火災も相次ぎ、仙台市宮城野区のマンションから出火するなど、これまでに10件の火災が確認されています。

また、各地の消防によりますと、県内で少なくとも96人が病院に搬送されました。登米市と七ヶ浜町で高齢男性2人が死亡しましたが、いずれについても地震との関連は、調査中としています。

各地で停電も発生していて、東北電力によりますと、午後4時15分現在、300戸が停電しています。

また、午前10時現在、13の市町村、およそ1万2000戸で断水、または断水のおそれが出ていて、各地で給水活動が行われています。

去年2月、福島県沖の地震で新幹線が止まった時は再開まで11日かかりました。今回も1日、2日で復旧するレベルではないとみられています。