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石川「震度6強」から1か月 「海底活断層」との関連なしも引き続き強い揺れ伴う地震に注意を

2023年6月9日 23:13
石川「震度6強」から1か月 「海底活断層」との関連なしも引き続き強い揺れ伴う地震に注意を

2020年末から群発地震活動が続く石川県能登地方では、先月、これまでで最大規模となる震度6強の地震が発生しました。

政府の地震調査委員会は、この地震の要因について能登地方の北側の沖合にある海底活断層との「関連はない」としたうえで、引き続き、地震活動に注意するよう呼びかけています。

先月5日、石川県能登半島沖を震源とするマグニチュード6.5の地震が発生し、珠洲市で震度6強の激しい揺れとなりました。

政府の地震調査委員会は9日、定例の会合を開き、地震の要因や今後の見通しについて議論を行いました。

能登地方ではマグニチュード6.5の地震が発生した先月5日以降、8日午前8時までに最大震度1以上を観測した地震は124回あったということです。

地震調査委員会は、時間の経過とともに地震活動は減衰しているものの、依然として活発な状態が継続しているとしています。

一方で、能登半島・珠洲市の北側の沖合には地震を引き起こす可能性がある「海底活断層」があり、先月の地震調査委員会ではマグニチュード6.5の地震と「海底活断層」との関連については、「断定できない」としていました。

しかし、9日の会合で地震調査委員会の平田直委員長は、その後の詳しい分析などから、地震がおきた場所と活断層の位置が異なり「海底活断層との関連はない」と結論づけました。地震を引き起こした要因については引き続き調査していくとしています。

ただ、2020年末から群発地震活動が続く能登地方では、地下にある「流体」が地震活動に関与しているとの見方が示されていますが、仮にこの「流体」が「海底活断層」にしみこんだ場合は、断層をすべりやすくして地震がおきる可能性もあるということです。

平田委員長は、活断層が存在するということは過去に大地震があったことを示しているとし、「大きな地震が起きる場所だということを知って、引き続き大きな揺れへの備えを進めてほしい」と注意を呼びかけています。

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