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石川・内灘町“液状化被害” 避難生活続く…生活再建に向け“葛藤”も<中継>

2024年1月16日 17:24
石川・内灘町“液状化被害” 避難生活続く…生活再建に向け“葛藤”も<中継>
能登半島地震の発生から16日目となりました。住宅など1000棟以上に被害が出ている内灘町では、自宅に住み続けている方がいます。前田怜佳記者が中継。

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震度5弱を観測した石川・内灘町の西荒屋地区では、16日は昼ごろまで雪が降り続いていたんですが、現在はやんでいて、前日から降り続いた雪がうっすらと残っています。

こちらでは液状化とみられる被害が大きく、標識や電柱が傾いているところが多くあります。また内灘町では、1000棟以上の住宅で全壊や半壊の被害が出ています。

──住宅への被害が大きいということですが、現在も多くの方が避難生活を続けているんでしょうか?

はい、内灘町では現在も130人ほどの方が避難生活を続けています。一方で、住宅に被害があった方は、さまざまな選択をされていました。

あるご夫婦は、自宅が傾いたものの、現在は自宅に戻って生活をしています。今後、賃貸住宅に引っ越す予定だということですが、地元を離れることに葛藤も抱いていました。

「55~56年近く住んでいたら、この家自体が築60年くらいだから、愛着わくし。直せるもんならこの半分でもいいし、直してでも生活できればいいなと思っている」「もう住めないもんね」

このように、現在も自宅で住んでいる方もいれば、新しくアパートを借りて生活を始めている方もいて、みなさん悩みながらも生活の再建に向けて動いています。

──まだ生活には地震の影響が影を落としているのではないでしょうか。

はい、今一番困っていることは水が出ないことだと話されていました。こちらの地域では今も断水が続いていて、16日は銭湯に行って2日ぶりにお風呂に入ることができるということです。

雪や厳しい寒さが続く中、被災地では、なかなか元の生活には戻れない日々が続いています。

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