【中継】学校再開できず…中学生が“集団避難”希望 珠洲市の現在の様子は
能登半島地震の発生から16日目。被災地には16日も雪が降り厳しい冷え込みとなりました。現在も多くの方の避難生活が続いている石川県珠洲市から中継です。
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石川県珠洲市の緑丘中学校の前に来ています。現在もこちらの中学校は避難所になっています。
珠洲市では16日朝の最低気温が氷点下1.2度を記録しました。雪が降っていて、時折強い風が吹くため、吹雪のような状態になります。非常に厳しい冷え込みになっています。
石川県内では15日から16日朝にかけ各地で雪が降り、被災地に向かう道路が一時通行止めになるなど、影響が出ています。また、強い風が吹いており、金沢市内でも最大瞬間風速20メートルを記録しました。
石川県内では、現在も輪島市や珠洲市を中心に1万8000人以上が避難生活を送っています。また、およそ8200戸が停電、断水も5万5500戸以上で続いており被災した方にとって厳しい寒さとなっています。
また、被害が大きい地域では学校が再開できないという問題も出ています。
教育委員会によりますとすでに中学生の集団避難を決めている輪島市に続き、珠洲市でも、199人いる中学生のうち家族が同意した102人が集団避難を希望していると発表しました。
希望した中学生は保護者の元を離れ、石川県南部の白山市の施設に寝泊まりしながら授業を受けることになるということです。
この避難所になっている緑丘中学校。本来であれば、中学生は16日もここで勉強をしているはずですが、現在は避難所になっており、多くの方が避難生活を送っています。
先の見えない生活の中で、中学生も集団避難も決まりましたが、一方で、住み慣れた場所に残りたい家族と一緒にいたいなどさまざまな被災者がいることも事実です。
震災から2週間以上が経過しました。次々と課題が出る中、厳しい避難生活が続いています。