道の駅に“段ボール授乳室”…批判相次ぐ 鍵も天井もなく「耐久性・防犯・衛生面」などに不安の声も
島根県の“道の駅”に設置された、高さ、幅、およそ2メートルの授乳室。素材には、段ボールが使われています。費用が安くすみ、設置もしやすいということで、国はこの“段ボール授乳室”を全国に広げていく方針ですが、いま批判する声もあがっています。
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都内で、子どものいる母親に、“段ボール授乳室”の第一印象について聞いてみました。
男児(10か月)の母
「設置しようという気持ちは、すごくありがたいけど…ちょっと簡易的すぎたなって」
男児(3歳)の母
「誰でも入ってこられちゃう。上から見えるのは、正直どうかなって」
今月19日から島根県・松江市の道の駅に設置された、"段ボール授乳室"。中にはイスが1脚置いてあり、カーテンを閉めて利用します。国土交通省が推進する、“道の駅”「子育て応援」として寄贈されたもので、今後、全国の“道の駅”、150駅に設置される予定だといいます(2025年まで)。
しかし、鍵と天井がないことから、SNS上でこんな声があがっているのです。
「衛生面も、プライバシーの配慮も、足りない」
「事件が起きる前に、安全な設備を」
松江市民に聞いてみると――
男児の母
「(道の駅で)その中で授乳してると思われるのが、なんとなく女性的には…車の中の方が安心かな」
女児(8か月)の母
「鍵は、大事かもしれないですね」
「今は旦那がいるんですけど、(子どもと)2人きりだとちょっと心配」
女児(6か月)の母
「取り組みとしては、ありがたいなと思います」
記者
「道の駅では批判を受け、このように屋根を設置したり、足元にカーペットを置くなどして対応しているということです」
批判を受け、道の駅は白いボードで屋根を作るなどして対策をし、また、利用中はスタッフが見守れるようにしたといいます。
道の駅「秋鹿なぎさ公園」の園長は、「耐久性・防犯・衛生面…心配の声が、たくさんありますので、子育て世代のお母さんたちの声もしっかり拾っていって、安心できるものを作り上げていきたい」としています。
(9月22日放送『news zero』より)