断水解消の病院で人工透析治療再開…通常通りの医療へ一歩 石川・七尾市
断水が解消された石川県七尾市の病院では、7日から人工透析の治療が再開しました。NNN取材団・伊藤有里記者の報告です。
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七尾市の能登総合病院からお伝えします。7日午前6時過ぎに発生した最大震度4の地震では、七尾市でも震度3を観測しました。まだまだ地震が続く中、能登総合病院では7日朝から人工透析治療を再開しました。
透析治療は午前9時から始まり、7日は9人の患者を受け入れます。透析治療には大量の水が不可欠で、能登総合病院では震災後、断水の影響で治療の継続を断念し、約100人いた患者を別の病院に転院させるなどしていました。しかし、今月3日に断水が解消されたことなどから再開に至りました。
透析治療の患者(七尾市民)「片道3時間で往復6時間ほどかかってましたから、七尾の方の病院にかわって本当にうれしく思う」「懐かしい方たちに(囲まれて)古巣に戻ってきたなという気持ちですね」
まだまだ日常とは言えない状況の中ではありますが、被災地では通常通りの医療に近づく一歩を踏み出しています。