約30年ぶり…気象庁の新たな海洋気象観測船が進水
線状降水帯の予測のため水蒸気の観測などを行う気象庁の海洋気象観測船がおよそ30年ぶりに新しく造られ、29日に進水式が行われました。
現在運用している3代目の「凌風丸」は1995年に竣工し、老朽化が進んでいることから新しい観測船を造ることとなり、29日、4代目となる「凌風丸」の進水式が行われました。
気象庁は、現在、2隻の海洋気象観測船を運用し線状降水帯の監視・予測のため東シナ海の海上で水蒸気量などを観測しているほか気候変動の実態を把握するため年間およそ270日観測を行っています。
新しい「凌風丸」は女性観測員の居住環境を向上させるため、居室や浴室、トイレなどがある女性専用の区画が初めて設けられました。
電気とエンジンで航行するハイブリッド型を採用し燃費の向上も期待されるということです。
新しい観測船は今後、船内の工事を進め、来年3月に竣工する予定です。