縁起物「だるま」山積みに 通販出来ない訳
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マスクをつけただるまに黄色のだるま。今、こうしただるまたちが新型コロナウイルスの影響で行き場をなくしています。
毎年、旧暦の1月7日から開催される静岡県富士市、妙法寺のだるま市。日本三大だるま市の1つとして知られ、毎年県内外から30万人近くが訪れます。しかし、今年は密を避けられないとして中止になりました。
袋に詰められ、山積みになっていたのは行き場のないだるま。年間2万個のだるまを製造している店では、祭りの中止を受けてだるまに会社名などを書き入れる作業もストップしています。
杉山ダルマ店・芦川博将代表「年間の(売り上げの)8割以上を占めているので、率直に来年どうやって生活しようというのが正直なところ」
残った大量のだるまは作業場で販売していますが、買いにきた人からはこんな声が…。
だるまを買いに来た人「通販はしない?」
杉山ダルマ店・芦川博将代表「全部手作りなので、顔がみんな違う。自分が気のあったやつ、目のあったやつというか、それをお買い求めいただきたい」
だるまを買いに来た人「縁起物だし、本当に続けてほしい」
本来、だるま市では、販売店と客が交渉で値段を決めるため、ネットで販売することは難しいといいます。