保健所、夜まで続く電話対応「戦場のよう」
先月から感染者が急増したという、神奈川・相模原市の保健所。感染者急増に対応しようと、新しく部署をつくり職員を増員していますが、日々ひっ迫し、対応に追われています。
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13日、神奈川・相模原市の保健所を訪ねました。先月から感染者が急増したといいます。職員は感染者の入院調整や体調確認など電話対応に追われていました。
保健師「36度9分ですね、お熱下がられたんですね。ろれつが回らなかったのは、いかがですか?」
職員「『あしたから出ていいですよ』という電話がないと出せないんですよ、療養証明書を」
感染者急増に対応しようと、新しく部署をつくり職員を増員していますが……
──電話は1日に何本くらい?
相模原市保健所・保健師「本当に数え切れないくらい電話はどんどんかかってきます。とてもいっぱいいっぱいなところはありますが、それでも対応しきれていないところもあるので、戦場のよう。すごく疲弊はしていますが、ここで弱音を吐いてはいけないので」
午後7時ごろになっても続く電話対応。
相模原市保健所・感染症対策課課長「患者さんの管理が大変。数が多すぎると漏れが生じないか、思った以上に患者数が多く発生しているということもあるので、連日10名以上の他部署からの応援職員を入れながら対応」
日々ひっ迫し、対応に追われる保健所。全国の重症者数は、12日時点で、初めての900人台になり、10日連続で過去最多を更新。そして、死者も過去最多となり100人台に迫っています。
現状に強い危機感を示した日本医師会は──
日本医師会・中川俊男会長「緊急事態宣言対象地域において、通常の入院患者の受け入れを断るなど、すでに医療崩壊の状態になってきています。このまま感染者数の増加が続くと、医療崩壊から医療壊滅になってしまう恐れがあります」
このままでは“医療壊滅”になってしまうと訴えた上で──
日本医師会・中川俊男会長「若い世代のみなさん、自分自身だけでなくて、ほかの人の命・健康にも重大な影響を与えることを自覚して、徹底した感染対策をしていただくよう、改めてお願いします」
(13日放送『news zero』より)