【天気】ホワイトアウトとは?遭遇したら…
■ホワイトアウトとはなにが起こる?
19日正午ごろ、宮城県大崎市内の東北自動車道で、地吹雪によるホワイトアウトが原因とみられる多重事故が発生しました。19日午後5時現在、およそ100台の車がこの事故に関係しているとみられ、12名がケガで救急搬送され、うち3名が重傷だということです。
この「ホワイトアウト」とは、吹雪や大雪などの影響で辺りが一瞬で真っ白になり、方向感覚や地形などがまったくわからない状況に陥るほど視界を奪われてしまう現象です。突然視界が真っ白になり、数メートル先の状況や前後左右などの感覚が失われるというのは、非常に恐ろしいものです。
記憶に新しいところでは、2019年1月17日、北海道当別町で66歳の男性がホワイトアウトのなか車で事故を起こし、車を置いて徒歩で自宅に向かった結果、自宅玄関の数十センチ手前で倒れ死亡するという、痛ましい事故が起きました。ホワイトアウトは、それほどまでに人の感覚を奪ってしまう現象なのです。
■ホワイトアウトに遭遇したら…
運転中にホワイトアウトに遭遇したら、ハザードランプを点灯させ安全な場所に停車し、地吹雪などが収まるのをじっと待ちましょう。また、停車している際は、マフラーが雪に埋もれ一酸化炭素中毒になることがないよう、マフラー周辺の除雪や換気も忘れずに行いましょう。
歩いている中で遭遇した場合は、近くの建物に避難できればいいですが、避難できない場合は下手に動き回らず、携帯電話の位置情報をオンにして110番通報し、救助を求めましょう。
雪の中では、晴れているときには考えられないような事態が起こる可能性があります。そのような状況下で運転する場合は、あらかじめ緊急時の装備や食料品を車載し、万が一の事態に備えておくようにしましょう。