iPS網膜細胞 患者50人に移植へ
神戸市の病院が、目の病気を持つ患者50人に対し、iPS細胞から作った網膜の細胞を移植する臨床研究が国の審議会で了承されました。
神戸アイセンター病院によりますと、「網膜色素上皮不全症」という目の病気を持つ患者50人に対し、他人のiPS細胞から作った網膜の細胞を含む液を、注射して移植を行います。
「網膜色素上皮不全症」は、光を感じる視細胞に栄養を送る細胞の異常が原因で生じる病気の総称です。
2017年に行われた移植手術で対象となっていた失明の恐れがある目の難病「加齢黄斑変性」も含まれ、これまでの研究で安全性が確認できたとして対象を広げました。
国の了承を受け、病院は移植した後、観察し有効性などを検証するということです。