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東京分析会議…救急医療など含め危機的状況

2021年1月21日 15:06
東京分析会議…救急医療など含め危機的状況

新型コロナウイルスの感染拡大が続く東京都は、分析会議で専門家は、感染者が極めて高い水準で推移し、重症者も過去最多となったことから、「引き続き厳重な警戒が必要だ」と、強い危機感を示しました。

国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師「新規陽性者の増加比は低下しているが、人数は極めて高い水準にある。引き続き厳重な警戒が必要である。複数の地域や感染経路でクラスターが頻発し、感染拡大が続いていると判断している」

東京都医師会・猪口正孝副会長「医療提供体制のひっ迫は長期化し、通常の救急医療なども含めて危機的状況にある」

都内の感染者の7日間平均は、前回の1699人から1471人に減少し、増加比もおよそ87%で、1か月ぶりに100%を下回りました。

ただ、専門家からは、感染者数は非常に高い水準で、重症者や高齢の感染者数が増加していることから、「引き続き警戒と実効性ある対策が必要である」と指摘されました。

また、医療体制についても、「都民が必要としている医療を実施できない状況が続いている」との危機感が示され、都は、感染状況、医療提供体制ともに最も深刻な警戒レベルを維持しました。