【速報】性別変更の女性 自身の凍結精子で出生、法的親子関係認める判決―東京高裁
男性から性別変更した会社員の女性が、凍結していた自身の精子で女性のパートナーとの間にもうけた長女、二女の2人について、法的な親子関係が認められるかどうかが争われた裁判で、東京高裁は19日午後、請求を退けた一審判決を覆し、子どものうち1人について法的な親子関係を認める判決を言い渡しました。
東京高裁は、長女が生まれた後に会社員の女性が男性から女性に性別変更し、その後、二女が生まれたことから、性別変更前に生まれた長女のみ、法的な親子関係があると判断しました。
一審の東京家裁は今年2月、「女性に性別変更したため法律上の『父』とはならず、出産していないから法律上の『母』にもならない」と指摘。「法律上の親子関係を認めることは現行法制度と整合しない」として、会社員の女性と長女、二女との間の法的な親子関係を認めない判決を言い渡していました。