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バレンタイン チョコ購入で寄付もできる

2021年1月26日 5:51
バレンタイン チョコ購入で寄付もできる

チョコレート購入で支援を──。もうすくバレンタインデーですが、新型コロナウイルスの感染拡大が続く今年は、自宅で楽しんだり、会えない人に贈ったりするためにチョコを探す人も多いのでは。こうした中、購入することでコロナ対策などを支援できるチャリティーの仕組みが注目されています。

■13万個が売れた「チャリティチョコレート」

NPO法人・難民を助ける会(AAR Japan)は、2011年から「チャリティチョコレート」を販売しています。北海道の菓子メーカー・六花亭製菓の協力で作られたチョコは「おいしくて、支援につながる」という評判が広まり、これまでにおよそ13万個が販売されました。

今回のセットは、これまでのミルクチョコやホワイトチョコに加え、抹茶やモカ風味のホワイトチョコも入った詰め合わせになっています。

パッケージのかわいらしい花のイラストは、難民を助ける会がトルコで支援しているシリア難民の子供たちが描いたもの。今年は、同団体による新型コロナウイルス対策への支援をはじめ、世界16か国での支援活動に利益のすべてが活用されるということです。

■医療従事者へ「感謝の伝言」

大正時代から続く製菓会社・ハンター製菓のチョコレートブランド「メサージュ・ド・ローズ」は、新型コロナに携わる医療従事者への感謝の気持ちを込めて、青いチョコを2020年7月から販売しています。

青い色は、湖に生息する藻類のスピルリナから抽出した天然着色料を使い、1つ1つをほぼハンドメイドで作っています。青いチョコの売り上げの一部は、日本赤十字社の活動に寄付されます。

同社は、「医療従事者の皆さまに直接、伝えられない感謝の気持ちを『伝言』のように届けられれば」としていて、今年のバレンタイン向けには、自分用としても買うことができるようにと、小ぶりなボックスに入った「ペタル・リナブルー」を発売しています。

■厳しい環境にある女の子を支援する「#サポチョコ」

いろいろなチョコの中から選びたいし、できればチャリティーにも参加したい──という人には、東京・銀座のデパートや通販サイトが参加するチャリティー企画「#サポチョコ」もあります。

今年で3年目を迎える「#サポチョコ」は、読売新聞社が運営する働く女性向けサイト「OTEKOMACHI(大手小町)」の発案で、国際NGOプラン・インターナショナルと松屋銀座との共同プロジェクトとしてスタートしました。

同NGOは、すべての子供たちの権利が守られるよう、世界70か国以上で活動する国際NGO。今年はグルメ情報サイト・ぐるなびが運営するお取り寄せサイト「ぐるすぐり」も新たに参加し、オンラインでの購入でもチャリティーに参加できる形になりました。

「#サポチョコ」企画では、松屋銀座のバレンタイン特設会場で販売されるタブレットチョコと、「ぐるすぐり」のバレンタイン特集ページに掲載されているチョコの売り上げの一部は、同NGOが展開する「ガールズ・プロジェクト」に寄付されます。

「ガールズ・プロジェクト」は、差別や偏見などの犠牲になっている女の子たちを守り、周囲への啓蒙などの活動を通じて、女の子たちが社会に良い変化をもたらす存在となるためにサポートするプロジェクト。

同NGOは、「世界中で新型コロナの感染が広がる中、途上国などで幼い少女が強制的に結婚させられたり、暴力をふるわれたり、望まない妊娠をさせられたりするなどの被害が、さらに顕著になっている」と指摘しています。


厳しい環境の中でがんばっている自分や家族へのご褒美に、あるいはしばらく会えていない大切な人に「お元気で」とのメッセージを添えて──。

お気に入りのチョコとの出合いを楽しみながら、誰かをあたたかく支援できる買い物の形は、これからも広がりそうです。

(画像はメサージュ・ド・ローズ「ペタル・リナブルー」)