どう見分ける?医師に聞く…花粉症とコロナ
新型コロナの感染者が増える一方で、花粉症で悩む人にはつらい季節がやってきます。判別が難しい、花粉症とコロナ。似た症状があり、鼻炎外来のクリニックにはコロナの問い合わせが増えています。見分けるコツや気を付けるポイントを医師に聞きました。
■増えるコロナの問い合わせ
東京では去年の1.8倍ほどの花粉が飛ぶといわれています。
――花粉症はお持ちですか?
花粉症の会社員(20代)「持ってます。結構ひどいのでティッシュは必需品で必ず持っています。1個だといつも足りなくなるので」
花粉症なしの自営業(40代)「花粉症になると鼻づまりで息が苦しいということで、コロナじゃないかという心配はあります」
26日、鼻炎専門のクリニックには、「くしゃみがでたときは、鼻水が調子悪くて」と花粉症の患者が来院。今月に入り、コロナについての問い合わせが増えているといいます。
鼻炎専門外来・アレジオ銀座クリニック院長「自己判断だと花粉症かコロナか、なかなか判別できないですから、どうすればいいかという問い合わせは多く増えていますね」
■倦怠感と嗅覚障害で表れる違い
花粉症とコロナ。どちらも、発熱や咳など、風邪のような初期症状がみられることもあります。どう見分けるのでしょうか?
院長によると、倦怠感が鼻のまわりや頭部にある場合、花粉症の疑いがあり、倦怠感が全身に及んでいればコロナの可能性もあります。
また嗅覚障害が出た場合、鼻づまりの影響でにおいを感じないのであれば花粉症の疑いがあります。鼻づまりがないにもかかわらず、においを感じない場合、コロナの可能性があるということです。
■自己判断は禁物…受診前に電話を
ただ、注意すべき点もあります。
院長「自己判断しない方がいいと思います。病院へ行く前に、今の症状・体調を電話一本でいいので、病院の指示を受けてから受診されるといいと思います」
コロナの可能性が高い場合、PCR検査をすすめることもあるということです。
(1月26日『news zero』より)