国民年金「100 万円」の負担増?――65 歳まで延長を検討 将来の年金額は?…「計算ずれちゃう」の声も【#みんなのギモン】
そこで今回の#みんなのギモンでは、「年金納付期間“延長”どうなる?」をテーマに、次の 2 つのポイントを中心に解説します。
●1人あたりの負担100万円増?
●なぜ見直し? 厚生年金も…
「年金保険料を65歳まで納めることになるのか、16日から議論が始まりました。まずは年金制度のおさらいです」
「公的年金は 2 種類あります。会社員などが基礎年金と呼んでいる、全ての国民共通の国民年金。そして、会社員や公務員などが入る厚生年金があります。その他に、私的年金として会社独自の企業年金などがあります。今回議論が始まったのは国民年金です」
「今年度なら国民年金の受給額は月額約6万8000円です。この額の年金を受給するには、現在の制度の場合は20歳から60歳になるまでの40年、保険料を納める必要があります」
「これに対し、厚生労働省が5年に1度行っている『財政検証』でこの納付期間を延ばして65歳になるまでの45年にした場合、将来世代が受け取る年金額がどうなるか、試算を行うという方針です」
鈴江奈々アナウンサー
「頭では、誰しも必ず老後がやってくると分かってるんですけど、随分長いスパンの話で、なかなか想像できない部分はあります。ただ、今のままの制度で大丈夫かな?という漠然とした不安感もありますね」
加納解説委員
「そうですよね。納付期間が5年延長されることで、どうなるのか。国民年金の1か月あたりの保険料は今年度なら1万6980円、年間にすると約20万円です。これが5年増えれば、単純計算で約100万円です」
「60歳~65歳の5年間で100万円も支払うというのはどう思いますか?」
斎藤佑樹キャスター
「100万円と聞くと大きい額ですけども、その分、もらえる額も増えると期待したいですよね」
加納解説委員
「なるべく増えるようにするために、今見直しを行うということです」