国民年金保険料“65歳まで納める”場合の受取額など試算行う方針…厚労省
厚生労働省は国民年金の保険料について、現在より5年長く、65歳まで納めるとした場合の受取額などの試算を行う方針で、16日午後、部会に示します。
すべての国民が加入する国民年金の保険料の納付期間は、現在、20歳から60歳までの40年です。
厚労省は、公的年金が将来にわたって健全に維持できるかを点検する「財政検証」で、この納付期間を5年延長し、65歳までとした場合に、将来世代が受け取る年金額がどう変化するか、試算を行う方針です。
このほか、一定の給与がある高齢者の厚生年金を減額する「在職老齢年金制度」の変更や、給与が高い会社員らの保険料引き上げなどについても、試算を行う方針で、16日午後、専門家らの部会で議論を開始する予定です。
厚労省は、夏ごろに「財政検証」の結果を公表し、年内にも年金制度の改正案をまとめたいとしています。