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来年度の年金支給額 2.7%引き上げ決定 1992年以来最大

2024年1月19日 17:21

来年度の年金の支給額が、今年度とくらべて、2.7パーセント引き上げられることが決まりました。引き上げは2年連続となり、1992年以来もっとも大きい引き上げ幅となります。

厚生労働省は、来年度の年金の支給額について、今年度より2.7パーセント引き上げると発表しました。

国民年金では、2024年度中に68歳以下の人は月に1750円増えて6万8000円、69歳以上の人は月に1758円増えて6万7808円となります。

また、厚生年金では、元会社員と専業主婦の夫婦2人分のモデル世帯で、月に6001円増えて23万0483円となります。

年金の支給額は、年度ごとに物価や賃金の状況にあわせて改定されていて、今回は、1992年以来もっとも高い引き上げです。

ただ、「マクロ経済スライド」という現役世代の保険料負担が増えるのを抑える仕組みが使われ、物価や賃金の上昇分よりも抑えられた引き上げとなりました。

厚生労働省は、「公的年金制度は世代間で支え合う制度のため、現役世代の負担が重すぎることなく持続的で信頼されるものにすることが必要」としています。

新しい年金額は4月と5月分について今年6月から支給されます。