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国民年金の保険料納付率は76.1% 11年連続増加 昨年度分

2023年6月26日 19:41

自営業やフリーランスの人などが加入する国民年金の保険料の昨年度分の納付率は76.1%で、11年連続の増加となりました。

厚生労働省は国民年金の加入者が、保険料の納付義務をどれだけ果たしたかを示す納付率について昨年度分は76.1%で、前年度分に比べ、2.2ポイント増えたと発表しました。11年連続の増加です。

なお納付率とは、国民年金の加入者が保険料を納めるべき月数を全員分足し上げ、そのうち、実際に納付された月数がどれだけあるかで計算します。

一方、今年3月末時点で納めるべき国民年金保険料を納めていない人は89万人で、前年度より17万人減りました。国民年金だけでなく、会社員などの厚生年金加入者も含めた公的な年金加入者全体6763万人のうち、保険料未納者の割合はおよそ1%だったということです。

一方、所得が低い人や学生などは日本年金機構に届け出ると、保険料が減る、または保険料全額免除や納付を猶予される制度があり、保険料全額を免除・猶予された人は昨年度606万人で、前年度より6万人減りましたが、過去3番目の多さでした。

20歳から年金保険料納付義務がありますが、納付率は、特に20歳代後半と30歳代前半が低くなっていて、厚労省は「20代前半は親と同居している人もいて納付率が割合が高いとみられる。20歳代後半以降の若い人への対策をさらに進めたい」と話しています。

保険料を納める方法は多様化していて、クレジットカードやコンビニでの納付のほか、郵送されてくる納付書のバーコードをスマホで読み取り、様々な「pay」で納めることも可能です。