大雪で身動きとれず…現役の競走馬“瀕死”
富山県で今月8日、大雪が降り積もり、馬が放牧場で身動きが取れない状態になっていました。一度は雨風がしのげる小屋へと戻されましたが、26日、馬は再び屋外で衰弱し倒れていました。
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「ダメダメあきらめたら、頑張って」「もう少しな」
立ち上がれないほどに衰弱した1頭の馬。現役の競走馬です。
「瀕死(ひんし)の状態、脱水状態です」
富山・立山町の施設には、馬の命を救おうとする獣医師らの姿がありました。
今月8日、大雪が降り積もり、80代の男性が管理する放牧場で、馬は身動きが取れない状態になっていました。地元の人から相談が寄せられ、県などが管理者の男性に馬を雨風がしのげる場所に移動させるよう指導し、小屋へと戻しました。
しかし、26日、馬は再び屋外で衰弱。倒れていたというのです。
体の大きな馬は、寝たきりの状態では血液が送れなくなり“命の危険”があるといいます。
そして6時間後、ようやく立ち上がった馬。
「うれしい、涙が出そうになる」
馬はその後、介助するベルトを外してもふらつくことなく元気に歩くまで回復したということです。