都分析会議「厳重な警戒が必要」危機感示す
東京都は、新型コロナウイルスの感染状況を分析する会議を開き、専門家は、感染者数は依然として高い値で推移していて、「厳重な警戒が必要である」と改めて危機感を示しました。
国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師「依然として新規陽性者数は、非常に高い値で推移しております。厳重な警戒が必要」
東京都医師会・猪口正孝副会長「医療提供体制の逼迫(ひっぱく)が長期化し、通常の医療体制等も含めて、危機的状況が続いている。新規陽性者数を減らし、重症者数を減少させることが最も重要」
分析会議で専門家からは、感染者数の7日間平均は、前回のおよそ1471人から、およそ1015人と、高い水準ながら減少傾向にある一方で、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者の割合が、15.8%から21.8%へと大きく上昇していると指摘されました。
医療提供体制についても、入院患者のうち、60代以上が3分の2を占め、入院調整の依頼も1日300件を超える状況が続いていて、専門家からは、「医療体制は危機的状況が続いている。感染者と重症者を減らすのが最も重要である」との危機感が示されました。
都は、こうした状況を受け、新型コロナ用の病床を700床増やして4700床確保しました。感染状況、医療提供体制ともに最も深刻な警戒レベルを維持しました。