柏崎刈羽原発の不正入室 東電に原因分析を
新潟県にある、東京電力柏崎刈羽原発の中央制御室に去年9月、東電社員が、他人のIDカードを使って不正に入った問題について、原子力規制委員会は、東京電力に対して原因分析を行うよう通知し、あらためて検査を行うことを決めました。
この問題は柏崎刈羽原発で、厳重な入室管理が求められる中央制御室に去年9月、東京電力の社員が、他人のIDカードを使って不正に入室したものです。
10日行われた原子力規制委員会では、東京電力に対し、来月10日までに不正が起きた原因について、詳細な分析を行うよう指示を出したことが報告されました。また今後、原子力規制委員会としても実地検査を行い、再発防止の対策が取られているかを確認するとしています。
また、この問題については、東京電力は不正に入室した翌日の9月21日には、原子力規制委員会の事務局である、原子力規制庁に報告していましたが、その情報は今年1月まで原子力規制委員会の更田委員長ら、委員には報告されていませんでした。
更田委員長は記者会見で「最初の評価が甘かった、それが引き金になった」と語り、原子力規制庁内での、当時の判断などについても検証を進めるとしています。