福島第一原発事故めぐる刑事責任の判断は? 東電旧経営陣3人の控訴審、午後に判決
福島第一原発の事故をめぐり、強制的に起訴され、1審で無罪となった東京電力旧経営陣3人の控訴審の判決が18日、言い渡されます。刑事責任を改めてどのように判断するか注目されます。
東京電力元会長の勝俣恒久被告ら旧経営陣3人は、原発の敷地の高さを超える津波を予測できたにもかかわらず、対策を怠り、原発事故で避難を余儀なくされた病院の入院患者らを死亡させた罪などで、強制起訴されています。
1審の東京地裁は2019年、3人に無罪判決を言い渡しましたが、その後の民事訴訟では、原発事故をめぐる判断は分かれています。
去年6月、避難者らが国を訴えた裁判では、最高裁が「想定外の津波で、事故は防げなかった」と判断しましたが、東電の株主らによる民事訴訟では、去年7月、東京地裁が「津波により事故が発生する可能性を認識できた」と認め、旧経営陣らに賠償を命じています。
18日の判決は午後2時からで、東京高裁が旧経営陣の刑事責任をどのように判断するか、注目されます。