福島第一原発の処理水混ぜた水槽でヒラメ飼育…影響調べる 東電が試験本格化
東京電力は福島第一原発にたまりつづける処理水を混ぜた水槽の中でヒラメを飼育し影響を調べる試験を本格化させています。
17日、その様子が公開されました。
東京電力は今年3月から福島第一原発の敷地内でヒラメおよそ800匹を飼育していて、先月末からは水槽に実際に処理水を加えてヒラメへの影響の有無を調べる試験を本格化させています。
処理水は複数の浄化装置でろ過しているものの「トリチウム」という放射性物質を除去し切れず敷地内のタンクにため続けてきました。
このため国は環境基準の40分の1未満に薄めてから来年春をめどに海へ放出する方針を決めています。
東電の試験はその際のトリチウムの濃度を水槽の中で再現するなどして行われていて、今後は、福島の近海で獲れるアワビなどでも同様の試験を行い、自ら海洋生物への影響を検証することで風評被害の抑制に少しでもつなげたいとしています。