安全性の検証が不足 シーサイドライン逆走
2019年6月、無人自動運転の「シーサイドライン」が逆走した事故で、国の運輸安全委員会は、運行会社や車両メーカーなどの間での安全性の検証が不足していたとする報告書を公表しました。
この事故は2019年6月、神奈川県横浜市を走る無人自動運転の新交通システム「シーサイドライン」が逆走して車止めに衝突し、17人がケガをしたものです。
運輸安全委員会の報告書では、保護材の取り付けが不十分だったため自動運転を制御するケーブルが断線したことや、逆走を検知する機能がなく非常停止などの対応ができなかったことなどが事故原因だと考えられるとしています。
また、車両を設計・製造する過程で、運行会社や車両メーカー、装置メーカーの間で設計体制や仕様の認識などの確認や調整が不十分で、安全性の検証が不足していた可能性が高いとして、再発防止に向け、体制整備や設計の結果の検証などを求めています。