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能登半島地震、災害関連死は石川県内で8人に 輪島市では“福祉避難所”を開設

2024年1月10日 17:59
能登半島地震、災害関連死は石川県内で8人に 輪島市では“福祉避難所”を開設
能登半島地震の発生から10日目となりました。石川県内では、これまでに206人の死亡が確認されています。観光名所・輪島朝市で警察などの一斉捜索が続く輪島市からお伝えします。中継です。

震災前は露店が軒を連ね、にぎわいを見せていた朝市通りですが、地震直後に発生した火災で辺り一面が焼けてしまいました。10日も、7時間近く捜索が続けられていました。

元日に発生した地震で震度6強を観測した輪島市では、観光名所の朝市通りで大規模な火災が発生。店舗や住宅など、およそ200棟が全焼しました。国土地理院によりますと、およそ4万8000平方メートルが焼失したとみられています。

石川県警などは、9日から150人を超える態勢で一斉捜索を行っていて、10日も午前9時に警察や消防、自衛隊などが集まり、捜索を再開しました。

石川県によりますと、能登半島地震で10日午後2時までに206人の死亡が確認され、安否不明者は52人。このうち、輪島市が41人で最多となっています。

輪島市朝市組合・冨水長毅組合長「見慣れた風景が一瞬にして、まったく違った映像になっているので。知っているかたが、たくさん町に住んでいるので、無事に逃げていることが分かればいいなと思います」

石川県警などは13日まで一斉捜索を続け、被害の全容把握を進める方針です。

一方、石川県によりますと、震災後にケガの悪化や疾病などが原因で亡くなる、いわゆる“災害関連死”が、能登町で10日、新たに2人確認され、石川県内で8人になりました。

被災後の生活環境の改善が課題となる中、輪島市では医療従事者が運営する“福祉避難所”が開設され、特別な支援が必要な高齢者や体調を崩した人の受け入れが9日から本格的に始まりました。

避難者「生まれたところやからね。今はいい生活やね。みんなで集まってくるだけいいじゃない」

石川県によると、特に輪島市ではインフルエンザやコロナウイルスの感染拡大が問題となっていて、避難生活が長引く恐れがある中、“災害関連死”を防ぐ環境の改善が急務となっています。

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