2人にワクチン副反応の疑い 厚労省が発表
新型コロナウイルスのワクチンを接種した医療従事者2人に、副反応の疑いのあるじんましんなどが見られたと厚生労働省が発表しました。専門家は「冷静に捉えて」と話しています。
厚労省によりますと、「副反応の疑い」があるとして医師から報告があったうち、1人は19日、富山労災病院で、接種後にじんましんが出ましたが、回復したということです。
もう1人は、別の医療機関で、19日、接種後に悪寒やふるえが見られ、強いアレルギー反応であるアナフィラキシーと報告されましたが、回復し、症状名が訂正されました。
「副反応の疑い」の報告は初めてですが、ワクチンとの関連はまだ確定していません。ワクチンは、新型コロナウイルス感染症の発症を防ぐ一方、副反応がみられることがあります。
医薬基盤・健康・栄養研究所 保富康宏氏「今回のじんましんというのは(副反応の)中の一番いわゆる起こりやすいもので、完全に、メーカー側も承認した側もこれはもう想定内の話ですので、多分、世界的にもたくさん出ていると思いますけど、さしたる問題として誰もわざわざ報告はしてないというのが現実だと思います。それ(じんましん)が出て動けなくなるなんてことになると、今度はアナフィラキシーという話になりますので、それではないただのじんましんということであれば、冷静に捉えればいいと思います」