日産前社長「退職後に手厚いパッケージを」
日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告の側近だったグレッグ・ケリー被告らの裁判で、日産の西川前社長が出廷し、「『ゴーン被告には、退職後に手厚いパッケージを準備すべきだ』とケリー被告から言われた」と証言しました。
西川前社長はスーツ姿でペットボトルを持って入廷し、検察官からの質問にはっきりと答えています。
日産でゴーン被告の側近だった元代表取締役のケリー被告と法人としての日産は、ゴーン被告の報酬を有価証券報告書に91億円あまり少なく記載した罪に問われています。24日の裁判には西川広人前社長が証人として出廷しました。
西川前社長は、「『ゴーン被告の報酬は欧米の水準より非常に低く抑えられている。従って、引き抜きを避けるために退職後の処遇は手厚いパッケージにすべきだ』とケリー被告に言われた」と述べた上で、「当時は、引き抜きが日産の脅威だったので、やるべきことはやるべきと考えて賛成しました」と証言しました。
また、ゴーン被告の報酬額については「ケリー被告から意見を求められることはなかったと思います」と述べました。