先月、広島県福山市で撮影された映像。マンホールのふたを開け、なにかを捜す消防隊員の姿が。すると…犬の鳴き声がします。

声の主は、消防隊員に抱きかかえられた１匹の子犬です。鳴き声に気づいたのは、近くに住む小学４年生の山本菜羽さんでした。

小学４年生・山本菜羽さん「遊んでいたら、溝の方から犬の鳴き声が聞こえて、見に行ったら犬が落ちていて、どうしても助けたくて」

自宅近くで遊んでいたところ、道路の側溝から聞こえる犬の鳴き声に気づき、父親に相談。父親が消防に救助を相談すると、隊員がマンホールに入り、側溝の方に追いやって無事救出しました。

子犬を救った菜羽さんは２４日、市の教育委員会から表彰されました。

救出された子犬は菜羽さんの自宅で飼うことに。メスの子犬で、菜羽さんから１字をもらって「羽ちゃん」と名付けられました。

山本菜羽さん「飼ってよかったと思いました。ひとりでさみしいときは、いっぱい遊んでくれる。これからも大人になるまで、一緒にいたいなと思います」

最初はおびえていたという羽ちゃんも、いまでは菜羽さんと元気に走り回ります。

しかし、散歩中にはちょっと困ったことも…。

羽ちゃんは、何度戻しても溝に入りたがるそうです。すくすくと、おてんばに育っています。