「避難所の食」どう思った?検索データ分析
news zeroでは震災10年にあたって、国内8000万人のユーザーがいるヤフーの検索ビッグデータから「避難所の食」に分析しました。
【協力:ヤフー・データソリューション】
震災直後の避難所では、最初はおにぎり、そして豚汁など「炊き出し」の支援が避難された方の身も心も温めました。こうした「避難所の食」について被災者の本音はどうだったのか。今回は、ユーザー同士で質問して答える「ヤフー知恵袋」で「避難所の食」に関する質問に、たくさん登場したワードから探っていきました。
●「肉」「魚介」「ラーメン」「野菜」「栄養」「バランス」
これらは「避難所」、そして「食べたい」という言葉と一緒に出てくることが多かったワードでした。食事の偏り、そしてビタミンなどの栄養不足を実感した人が、質問していたことがうかがえます。
●「パン」「おにぎり」「豚汁」「カレー」
これは「避難所」と「飽きた」という言葉と一緒に出てくることが多かったワードです。
食べられるだけでもありがたいとは思いつつもカレーや豚汁などは塩気が強く、続いてしまうと「飽きやすい」ということからか、質問が多かったとみられています。
■飽きない・食べたい「防災食」
こうした、被災された方の声などをもとに、
避難所でも自宅でも飽きがこない「防災食」が開発されています。
●「缶飯 牛丼」など
吉野家の「牛丼」など6種類の缶詰セット4860円(税込み)です。
ビッグデータでも肉が食べたいという声がありましたが、この缶詰は調理しないでもそのまま食べられて、常温で3年保存できます。
●「どこでもスイーツ缶」
飽きないための「甘いもの」。
こちらはトーアス株式会社が製造しているものでカップケーキが入っています。味はメープル、チョコレート、フルーツミックスがあり1缶270円(税込み)保存期間は3年です。
●ポテトチップス
東京・板橋区とメーカーの湖池屋、東京家政大学が共同で開発したもので、袋のQRコードから区の防災HPや、東京家政大学の防災情報をまとめたインスタグラムにアクセスできます。3月11日の区防災訓練で参加者に抽選で配布する予定です。普段から食べやすいものを備蓄することで、備蓄の習慣をつけてもらうことが狙いです。
●ゼリー
「防災ゼリー ライフストック」。保存期間は5年。
エナジータイプの
洋梨味・グレープ味 321円(税込み)
栄養バランスタイプ 181円(税込み)
開発した株式会社ワンテーブルは宮城県にある企業。被災した経験をもとに開発しました。お年寄りから子供まで食べやすく、水分補給も、ビタミンも補給できるといいます。
いざというとき、これだけは食べたいなと思うものを防災バッグに入れておく、保存期間が短ければ、食べて買い足す。好きなものだからこそ、いざというときのために準備しておきたいです。