桜の開花から満開まで 今年の見頃は?
例年より早く、桜のシーズンに突入しました。広島、福岡、東京などでは、統計史上1番早い開花発表となりました。満開となる日も例年より早まりそうです。
気象庁のソメイヨシノの観測は、5~6輪の花が開いたら「開花」、全体の8割の花が開いたら「満開」としています。開花から満開までの期間は、全国で平均すれば7.3日です。
地域によって、満開までの期間は違っていて、九州では8日から10日位と長く、東北地方では4日から5日と短い傾向があります。
東京では約8日で満開になります(1981年~2010年の平均)。 もちろん年によっても違います。東京では1964年に4月2日の開花から4月5日の満開まで、3日間で咲き進んだ年がありましたが、1966年は3月20日に開花したのに、満開は16日後の4月5日でした。
一般に暖かい日が続くと満開までの期間が短くなり、寒い日が多いと満開までの期間が長くなる傾向があります。
ちなみに、エゾヤマザクラを観測している北海道の旭川では、午前中に開花して、その日の午後に満開になったという珍事もありました(2012年5月2日)。
今年はどうか?この先も暖かい日が多い予想で、5月並みの陽気となる日もありそうです。
また、東京都内の桜の木を見ると、花芽やつぼみの膨らみ具合に、枝による大きな差はないようですので、花が開き始めれば、一気に咲きそろうのではないでしょうか?
もし、東京で3月21日に満開になれば、2002年と並んで、統計史上最も早い満開ということになります(全国での最も早い満開は2018年の高知の3月19日です)。
今年は、満開の時期が例年より早まりそうで、見頃の桜を眺めるチャンスは例年よりも短いかもしれません。