NEXCO東日本“地盤の補修最優先”
東京・調布市の住宅街で陥没や空洞が相次いで見つかった問題で、NEXCO東日本の有識者委員会は、工事の施工が要因とする最終報告書をとりまとめました。
この問題は去年10月、調布市で外環道の地下トンネル工事が行われていた所の真上にある、住宅街の道路が陥没したもので、その後、トンネルと地面の間の地中に3か所の空洞が見つかったものです。
NEXCO東日本の有識者委員会は19日、事故原因についての最終報告書をまとめました。
報告書によりますと、陥没した部分は特殊な地盤で、工事の作業の過程で使った薬剤により地盤がゆるんだことが原因で、陥没や空洞が発生したとしています。
この報告書を受け、NEXCO東日本は、ゆるんだ地盤の補修を最優先するとして、地下トンネルの工事の再開時期は明らかにしませんでした。
また、住民側は透明性のある補償をと、団体交渉を求めていますが、NEXCO東日本側は、家屋などの損害など個々の事情に対応するため、これまで通り個別に対応するとしています。