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被災地で「大雨警報」災害に要警戒 土石流のおそれも…「土砂ダム」とは

2024年1月10日 0:56
被災地で「大雨警報」災害に要警戒 土石流のおそれも…「土砂ダム」とは

■被災地に「大雨警報」 “土砂災害”危険がある場所は…

有働由美子キャスター
能登半島地震の被災地ではこの先、雨がさらに強まることが心配になってきます。気象予報士の市村さんに詳しく伝えてもらいます」

市村紗弥香さん(気象予報士・防災士)
「輪島市と珠洲市ではすでに大雨警報が出ています。この先の雨の予想を見ていきますと、能登半島付近では、10日午前中にかけても雷を伴ったやや強い雨が降り、大雨となるおそれがあります。夕方までの24時間降水量は能登で50ミリと予想されています」

有働キャスター
「8日、9日と雪が降り積もっているところに雨ということで、雪がとけることでの影響…土砂災害も非常に警戒が必要ですよね」

市村さん
「9日午後11時ごろ、キキクルの土砂災害の危険度を見てみますと、輪島市や珠洲市などの一部で警戒レベル3相当となっていて、土砂災害の危険が高まっています。雨に加えて雪解けの影響もありますので、気象庁は、少ない雨でも土砂災害のおそれがあるとして警戒を呼びかけています」

■土石流のおそれも…「土砂ダム」とは

市村さん
「さらに、『土砂ダム』にも注意が必要です。地震による土砂崩れで川がせき止められたものです。水がたまっているので、雨などで増水してあふれると土石流が発生するおそれがあります」

「2011年に奈良県で撮影された『土砂ダム』では、たまった土砂で流れる水がせき止められて、ダムのように水がたまっている状況がわかります。京都大学防災研究所・松四雄騎教授の調査によると、今回はこれほど大規模ではないものの、土石流の原因となり得る『土砂ダム』が輪島市東部の町野川・河原田川支流で少なくとも10か所できていることがわかりました」

「9日夜はもう暗いので無理な移動は避け、10日も河川や山の斜面にはできるだけ近づかないでください」

有働キャスター
「そして寒さのほうも心配です」

市村さん
「10日はだんだんと冷たい空気が流れ込み、週末にかけて寒さが厳しくなりそうです。この先、日中も10℃に届かない日が続きますし、朝晩は氷点下の冷え込みになる日も出てきます」

(1月9日放送『news zero』より)

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