猛暑の影響?“空き缶”でゴミ箱あふれる ポイ捨ても…
連日の猛暑で水分をとる量が増えた人も多いのではないでしょうか?そのため、町中のゴミ箱が空き缶や空のペットボトルですぐにいっぱいになる事態も起きています。回収業者が対応に追われていました。
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連日続く暑さで熱中症対策にはかかせないのが“水分補給”です。ただ、自動販売機の横に設置されているゴミ箱は空き缶などであふれる事態になっていました。
石川商店 石川活叶さん
「飲んだやつがこのようにいっぱいになってるんですよ。業者さんが来る前にいっぱいになってしまうんですよ」
暑くなり、空き缶やペットボトルが多く捨てられる状況に…
石川商店 石川活叶さん
「うちは裏にバケツをゴミ箱として置いて」
自身が営む雑貨店の店先には3台の自動販売機がありますが、通行人がゴミを勝手に捨てないよう、ゴミ箱の位置を店の裏手に変えました。
それでも…
石川商店 石川活叶さん
「暑くなってくるとね、空き缶やペットボトルを置いていきますね」
多くの人が利用する埼玉県の大宮駅前にある自動販売機では、自動販売機の管理業者が回収で大忙しでした。
コカ・コーラボトラーズジャパン 自動販売機担当者
「暑さが一気に上がりましたので、飲み物の売り上げはすごく伸びていまして、それとともにゴミ(空容器)の方も増えているのが現状」
通常は、補充の際に回収していますが、この暑さで、回収だけを行うこともあるといいます。
コカ・コーラボトラーズジャパン 自動販売機担当者
「(去年同時期の)倍ほどまでいかないけど、それぐらいは増えている印象」
6月30日の夜、東京・大田区の駅前で見られたのは、あちこちに捨てられたお酒の空き缶です。
高田馬場では“路上飲み”をしている人の姿も見られました。以前よりは少なくなったようにも見えますが、近くにはお酒の空き缶などが多く捨てられていました。
翌朝、高田馬場の駅前の様子を見てみると、30℃を超える暑さの中、区の清掃業者が捨てられた空き缶などのゴミを回収していました。7月1日からは、新型コロナの影響で中止していた自治体や地元商店会などによるゴミ拾いが再開。参加者の中には、日傘を差しながらゴミを拾う人の姿もありました。
およそ3年ぶりの開催に参加者からは…
参加した近隣住民
「きれいになるのはうれしい。汚いよりきれいなのがいい」
自治体と住民がタッグを組み、きれいな町を取り戻す動きがある一方で、ゴミのポイ捨てに悩まされている場所もありました。
国指定の特別史跡にもなっている「貝塚」がある千葉市の加曽利貝塚縄文遺跡公園では、2か月ほど前から、ある異常事態が起きていました。
「ここにもありますし、その奥にも落ちていますし。あと、菓子パンのゴミ袋が」
草木の茂みに、マスクなどのゴミが捨てられるようになったといいます。ほかにも大量の空き缶がまとめて捨てられることもあり、担当者が見回りなど対応に追われていました。
千葉市立加曽利貝塚博物館 後藤典子副館長
「ここは史跡ですので、ゴミを捨てられるのは、私たちも大変心苦しい。少なくともこういうことはしないでほしい」