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迷子の4歳保護 9歳「自分が助けなきゃ」

2021年4月5日 20:40
迷子の4歳保護 9歳「自分が助けなきゃ」

迷子の4歳の男の子を救ったのは、9歳の小学生。光ったのは、冷静な判断力でした。

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5日、警視庁から感謝状を受け取ったのは、小学4年生の名郷根景くん(9)。先月14日の夕方、帰宅途中に小さな男の子を発見。一人でいたため迷子だと思い、声をかけたといいます。

名郷根くん「大人たちはみんなスルーしていたので、自分が助けなきゃと思って。(Q声をかけるとき、緊張しなかった?)いえ、全然しませんでした」「まず『怪しいものではありませんよ』と言って、そのあと『交番に行こう』と言いました」

実は、名郷根くんが発見したのは1キロほど離れた公園で迷子になり、警視庁が40人態勢で捜していた男の子(4)でした。交番に向かう途中、名郷根くんは冷静でした。

名郷根くん「袖をつかんで、コロナで手はつかめなかったんですけど袖をつかんで一緒に行きました」

そして、交番では――。

名郷根くん「何歳、どこでどうだったということを(交番の警察官に)教えました」

9歳の子供らしからぬ落ち着いた対応。4歳の男の子はその後、無事親のもとに戻ったということです。迷子の4歳児を助けた名郷根くん、私たち大人が聞いて、はっとする指摘も。

名郷根くん「こんな子供でも助けるので、もっと勇敢だと思うんですよ、大人。なのでもっと大人たちにも助けてあげてもらえれば」

そんな名郷根くんの夢は――。

名郷根くん「オラの夢はサッカー選手と大統領。もしも、それがだめなら、人を助けるというのも悪くないと思います」