熊本「本震」から5年 遺族が祈りを捧げる
熊本地震の「本震」から16日で5年です。南阿蘇村では、土砂崩れに巻き込まれ亡くなった大和晃さんの遺族が被災現場を訪れ、祈りを捧げました。
熊本地震の本震で、南阿蘇村では土砂崩れが発生し、阿蘇大橋が崩落。大学生の大和晃さんが犠牲になりました。あの日から5年を迎えた16日未明、晃さんの家族が崩落現場近くの祭壇を訪れました。そして、本震が発生した午前1時25分。真っ暗な谷底に向けて黙とうを捧げました。
晃さんの父・大和卓也さん「(5年前に戻れるなら)できれば、こっち(阿蘇大橋)の方に来てほしくないと、心の中で叫んでいた」「自分の気持ちは、5年経っても10年経っても、15年、20年経ってもずっと変わらない」
2度の最大震度7を観測した熊本地震では、前震で9人、本震で41人が亡くなり、関連死を含め273人が犠牲になりました。