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各地でカラスの巣による停電 電柱で火事も

2021年4月21日 21:15
各地でカラスの巣による停電 電柱で火事も

春を迎えた今、カラスと電力会社のあいだで、ある攻防が続いています。原因は電柱に作られる“カラスの巣”です。今が巣作りのシーズンなのですが、巣によっては停電するトラブルが相次いでいます。

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21日、都内。電柱で作業する電力会社の作業員の視線の先にはカラスの巣。中には、たくさんの金属製のハンガーがあります。2羽のカラスがみつめる中、進められる撤去作業。

すぐそばをカラスが通る場面も。電線などにからんだ巣を慎重に取り外し、撤去は完了しました。取り外した巣を見せてもらうと、中には20本ほどのハンガーが。

東京電力パワーグリッド大塚支社 作業責任者・齋藤啓明さん「(針金ハンガーの)金属部分が電線と接触してしまうと、漏電してしまい停電が発生するおそれがある」

金属がむき出しになった部分が電線と接触すると、停電につながるおそれがあり、去年、都内ではおよそ700個が撤去されたといいます。

齋藤啓明さんは―「撤去してもまた違う場所に巣を作られることがあるので、その繰り返しに大変さがあります」

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繁殖期を迎えてさかんに巣作りをしているというカラス。群馬県太田市では、17日に、停電の被害も発生していました。

近所に住む人は―「電柱が火事になって火が出て停電というのは初めて。周りの人もびっくりしていた」

このときについたものかは分かりませんが、電柱には黒く焦げたようなあとが。

東京電力パワーグリッドによりますと、停電の原因は、この電柱にあったカラスの巣。この周辺のおよそ1750軒で40分ほど続いたといいます。その後、この巣は撤去されましたが、近くには…。

カラスの巣監視中と書かれた電柱の上には、実際に巣が作られています。電力会社は、撤去の時期を検討しているということです。

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都内の電柱にも…。見つけた男性によると、この場所に巣ができたのは、初めてみたといいます。男性が撮影した映像には、巣作りの様子が。こちらの巣にもハンガーが使われています。その後、徐々に巣は大きくなり、立派な巣ができあがっていました。

巣を見つけた男性は―「最近はコロナの影響もあって、人出が少なくなったのも(ここに巣を作った)理由の1つかもしれないですね」

全国各地の電柱で見つかっているカラスの巣。電力会社が撤去作業に追われています。

秋田県では、田んぼが見渡せる場所にできた巣を撤去。県内では、先月25日、JR秋田駅でカラスの巣が原因とみられる停電が発生し、およそ40分間列車の運行ができなくなるトラブルも発生しています。

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この時期のカラスについて専門家は。

株式会社クロウラボ・塚原直樹代表取締役「少し神経質になって、近づきすぎるといかく攻撃をすることがある」

攻撃的になることもあるという繁殖期のカラス。

塚原直樹代表取締役「ヒナがいると分かっているのであれば刺激しないことが一番」

モノを投げるなど刺激する行動はせず、近づきすぎないことが大切だということです。