荒れ果てた神社 立ち上がった意外な人たち
お堂に無断で立ち入る若者たちの姿。「心霊スポット」として取り上げられてきた神社です。神社を守ろうと意外な人たちが立ち上がりました。
「本当に申し訳ございません」と、カメラに向かい頭を下げる2人の男性。
「心霊動画の配信そういった類いのものは、一切やめたいと思います」
過去、いわゆる「心霊スポット」を巡り、動画をアップしてきたユーチューバーです。2人が謝罪へと追い込まれたきっかけが、2年前「心霊スポット」として訪れた群馬県みどり市の武尊神社です。管理者の許可を得た上で、一緒に中に入ると。
今井一太さん「そうですね。本当に荒れた状態というか」
ガラスは粉々に砕け。壁にはいたずら書きが。そして、床には。
今井一太さん「ここで炭を使って何かを焼いたりとか」
火がたかれたような痕跡までも。
今井一太さん「夜に花火をあげたりとか、わいわい騒いだりとか、話があると聞いているので」
2人が訪れたあとも、度々「心霊スポット」として取り上げられてきたこの神社。肝試しに訪れる人があとを絶たず。大声で騒ぐなど近所から苦情も寄せられているといいます。そんな状況とはつゆ知らず。
先月、2年ぶりに神社を訪れたのですが。「こんなに荒らされていなかった」「コレはひどい…」と、2年前とは違う荒れ果てた神社の姿に愕然。
半田元春さん 今井一太さん「“反省”をしているというか、僕たちの“責任”でもあるなと感じますね」
自分たちの責任もあると反省し、すぐ行動を起こしました。まずは、管理者である宮司に直接会いに行き。自分たちのこれまでの行動を全て話した上で謝罪しました。
その後、宮司の許しを得た上で、自分たちで費用を負担し、バリケードや防犯カメラを設置。実は先ほどの防犯カメラの映像も。2人が設置した防犯カメラの映像です。少しでも抑止力になればと。
今井一太さん「動画を公開するのも悩んだけど。近隣の迷惑につながるんだよというのを見せたいがために、今回は公開という決断を」
批判すらも覚悟の上で、映像をYouTubeにアップ。こうした覚悟は管理者である宮司にも伝わったようで。
宮司・花輪守留さん「けっこう一生懸命やってるっていうことで、見かけによらずいい人なんだと思っているけどね。感謝していますよ」
心霊動画がつないだ世にも不思議な縁。今後の活動について2人は。
半田元春さん 今井一太さん「YouTubeはどうしても収益が発生するので、その収益に関しては僕たちは、この武尊神社を“修復”する。そういうものにあてていきたい」
これまであげた動画は、削除を検討しているということです。