ステイホームで活用できるプロの技、広がる
ステイホームの中、家庭でも活用できるプロの技がたくさんあります。
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国産牛をバターでしっとりと焼き上げた看板メニューのカットステーキ。かめばかむほどにじみ出るという肉のうまみの秘密は。
旬熟成六本木 久保田淳シェフ「その日に一番いい熟成のものをステーキにしてお出ししている」
「熟成」です。冷蔵庫で保管することおよそ1か月で、ようやくベストな肉ができあがるといいます。しかし、そんな熟成の作業が──。
ミートエポック 跡部美樹雄代表取締役「こちらのシートになるんですけども、肉や魚に巻くだけで熟成が簡単にできるシートになります」
なんと、家庭でも「熟成」できるシートが登場。このシートは網目に「発酵を促す菌」がついています。
スーパーで買った新鮮な肉や魚をシートでつつみ、ラップをして冷蔵庫で保管するだけ。5日目に最もおいしくなるよう、菌の量が調整されています。
フライパンで焼き通常の肉と食べ比べてみると──。
番組スタッフ
「熟成した肉の方がかなり柔らかくなっているのがわかります。そして、甘みと香りが違いますね」
わずか5日間でも大きな違い。こうした自宅でプロの技を活用できるサービスが、広がりを見せています。
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山口県にある農園「てしまの苗屋」では、ネットで家庭菜園用の苗を販売していますが、ある人気のサービスが。
購入者からの相談メール
購入者「毎日朝晩水やりをした方がよろしいでしょうか?」
農園スタッフ「水やりは毎朝1回で大丈夫です」
購入者の相談に対し、店員が随時答えてくれるというサービスです。苗の販売数はコロナ前のおよそ4倍になっているということです。
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一方、東京・かっぱ橋では今、ある調理グッズが売れていました。
合羽橋飯田屋 田代容子さん「出刃包丁やうろこ取り、骨抜きがよく売れています。例年と比べると1.5倍くらい増えています」
理由は…。
お客さん「コロナで出かけられないので、YouTubeを見ながら、うろこの取り方見たり三枚におろしてみたりしました」
増えたおうち時間や釣りブームが、人気の背景にあるといいます。さばき方をレクチャーするサイトにも、ある変化が。
日本さばけるプロジェクト運営事務局 國分晋吾事務局長「2019年、コロナ前はブリ(の動画)が一番見られていたが、コロナに入りまして(家庭に身近な)マダイの数が増えた」
そこで、ほぼ初めてのスタッフが、動画を見ながらタイの3枚おろしに挑戦。動画を参考にしながら、タイの頭を切り落とし、苦戦しながらも身を切り落とします。ほぼ初めてにしては満足のいくものとなりました。
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自宅でできるプロの技が広がっています。